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友人のご主人と:8

由紀子さんから電話がかかってきたのは、1月の終わりの金曜日でした。

「静江さん、由紀子です。あのね、急なんだけど今晩なにか予定ある? 実は、主人が出張で私一人だからご飯でも食べに行かない?」
「ああ、そうなの。特に予定もないから、行きましょうか」
私、細田さんが出張なのは知っていたのですが、知らないふりをして答えました。

仕事帰りに繁華街にある待ち合わせの洋風居酒屋に行くと由紀子さんが店先で待っていてくれました。
「寒い中、待っていてくれてありかとう」
「私も今来たところだから。何か温かいもの食べたいわね」 

店に入って、カウンターに座り、とりあえず生ビールで乾杯。
たまに若い人達と飲みに行くこともありますが、最初からそれぞれ好きなドリンクを注文するので乾杯までに時間がかかってしまって。おばさんやおじさんは、とりあえずビールが正解です。
その店は、手の込んだ創作料理が出てくるわけではありませんが、食材が吟味されていて味付けが良く値段もリーズナブルで女二人が気楽に過ごすには調度いい店でした。

「主人ことなんだけど、最近なんだか楽しそうなのよね。
お風呂で鼻歌なんか歌ったり、朝からおやじギャグで私のこと笑わせようとするのよ。
これってランニングの効果なのかな? 私達と街中を走ったり、マラソンの大会に出たりしているからかしらね」
「そういうことかもね。私もランニングを始めてから子供たちに以前より生き生きしているって言われるもの」
「きっとそうね。ランニング効果なのね。
ただ、大きな声じゃ言えないけど、あっちのほうも以前より激しいというか丁寧というか、変わったのよね。それもランニング効果なのかしら」
「もう、由紀子さんたら。今日は私におのろけ話をしにきたわけ?」

でも私、由紀子さんの言っていることが理解できなかったんです。私との関係が始まり、セックスの回数が減ったというのなら分かるのですが。そうではなく、夫婦のセックスが以前より良くなったというのですから。
男の人の気持ちは分かりませんけど、私が結婚していたとして夫以外に好きな人ができて関係を持ったなら、たぶん夫とのセックスの回数は減ると思います。でも、男の人は違うのですかね。妻は妻、恋人は恋人。両方愛せるのでしょうか。
結局、私って細田さんにとって都合のいい女なんだって改めて思い知らされ、いたたまれない気持ちになりました。しかも、私の横には細田さんの愛する妻の由紀子さんがいるのですから。

楽しそうにふるまいながら色々なお酒を飲んだせいでしょうか、その日はひどく酔ってしまったようです。恥ずかしいことなのですが、居酒屋を出た後のことは断片的にしか覚えていないのです。

由紀子さんの知り合いのスナックへ行ったこと。
隣の席にいたサラリーマン風の男性と何か会話をしていたこと。
その男の人となぜだかダンスをしたこと。
優さんに抱えられて車に乗ったこと。
由紀子さんの家のソファーに寝かされたこと。

何時か分かりませんでしたが、たぶん真夜中だったと思います。喉がすごく乾いて目が覚めました。
暗い部屋の布団の中に寝ている自分を不思議に感じながら・・・。
しかも、いつのまにかパジャマに着替えている。
自分の家でないことは分かります。
ということは、由紀子さんの家?
私、かなり酔ってしまって、由紀子さんの家に泊まらせてもらっていたのです。
頭がとても痛くて・・・、こんなことって久しぶりでした。

その時、隣の部屋から小さな声が聞こえてきました。
由紀子さんと・・・、
もう一人は、男のひと・・・、そう優さんです。
泥酔している私を優さんがここまで連れて来てくれたんです。

「ねえ、さっき静江さんの体、エッチな顔して見ていたでしょ」
「だって、由紀子さんが着替え手伝ってなんていうからだよ」
「で、どうだった? 興奮した?」
「う、うん。チョットだけ」

えっ、私、自分で着替えたんじゃなかったのです。
今、身に着けているのは、ブラジャーとパンティーとパジャマだけ。
二人に脱がされて、そしてパジャマを二人に着せてもらったということです。
私のほぼ裸の体を男性の優さんにも見られてしまったのです。
その時は、泥酔した自分に落ち度があると思いながらも、布団の中でひどく落ち込んでいました。
でも、由紀子さんひどすぎる。徐々に怒りの感情が強くなっていったのも事実でした。


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