FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私から誘ってしまいました:1、2

(1)
私は、地方都市に住んでいる45歳の主婦です。名前は、由紀子といいます。5歳年上の主人との二人暮らしです。東京の大学に進学し、卒業後は横浜で働いている息子が一人います。
そんな私の今の楽しみは、各地で開催されているマラソン大会への参加です。若い頃から陸上をやっていたわけではないのですが、35歳から走り始めフルとハーフを合わせると年間10レースほど走っています。

3年くらい前からは、同じスポーツクラブで知り合った静江さんという私より3つ年上の女性と各地の大会に参加しています。静江さんは独身で、2人のお子さんも既に独立していますので、私としても気兼ねせずに誘える人なんです。
私達2人の楽しんでいる様子を見ていたからでしょうか、最近では主人もマラソン大会に参加するようになり3人で行く機会が多くなりました。
主人は、高校生の頃、陸上部で長距離を走っていて、以前からジョギングはしていたのですが、まさかという感じです。しかも、いつも私よりいいタイムでゴールするのですから。

その出来事が起きたのは、去年の11月下旬。公園の広葉樹の葉もほとんど舞い落ち、寒さが徐々に厳しくなる頃でした。

その日は、私達の住む町から、車で2時間ほどの所にある海沿いの町でのハーフマラソンの大会に静江さんと主人と3人で参加する日でした。現地に8時頃に到着する予定でしたので、朝の4時頃に目を覚ましたのですが、何だか頭が重い感じがして額を触ってみると熱いのです。まさかと思いながら体温を測ると38度近くありました。とてもマラソンができる体調ではありません。
主人に話すと、今回は止めようかと言ってくれたのですが、静江さんが楽しみにしていましたので、主人と2人で行ってもらうことにしました。
そして、主人を送り出してから静江さんに電話を入れました。

「おはようございます。細田です。由紀子です。静江さん、ごめんなさい。私、熱が出ちゃって、今日、無理みたい。悪いけど、主人と二人で行ってくれない?」
「えっ~、そんな~。困るわ・・・・」
「ごめんなさい。もう主人、静江さんの家に向かったから。ごめんね!!」

静江さんに相談していたら、3人とも参加を取り止めることになっていたでしょうから。
その日は、当然マラソン以外の予定は入っていませんでしたし、朝食を食べ、薬を飲んだ後、午前中はずっとベッドで休んでいましたので、お昼頃には体調も朝よりは良くなっていました。ここのところ仕事が忙しかったので、たぶん疲れがたまっていたのだろうと思います。

静江さんから電話がかかってきたのは、12時過ぎでした。
2人とも無事に完走でき、これから食事をして早めに帰るとのことでしたが、
「せっかく海の近くまで行ったのだから、おいしいお魚でも食べてゆっくり帰って来てください。」
と私は静江さんに伝えました。海から離れた地域に住んでいる者にとっては、新鮮な魚介類が何よりのご馳走ですから。

(2)
優さんからメールがきたのは午後の1時頃でした。

こんにちは、北村です。優です。由紀子さん、大丈夫?
ご主人のメールで今日のこと知ったんだけど、ちゃんと食べているのかな?
何だったら、食べ物を買って届けようか?

優さんは、主人の会社の後輩で、私と同い年です。バツ1で、一人暮らしで、会社からの評価も今一歩みたいなのですが、名前と全く同じで優しくていい人なんです。そんな優さんが主人も私も大好きで、私達の家に泊まることも度々です。

ありがとう優さん。
じゃ、甘えちゃおうかな。コンビニでうどんでも買って来てもらえますか。
もし、優さんも昼食がまだだったら、家で一緒にどうですか?
風邪ひきの私とでも良かったらですけど。

優さんが家にやって来たのは、2時を少し過ぎた頃でした。
コンビニ袋に入っていたのは、レンジでチンしたら食べられる鍋焼きうどん2個とアイスクリーム、チョコレート、栄養ドリンク、等々。
「えっ、優さん、こんなに買って来てくれたの!!」
「まあ、そうかな。色々あったほうが楽しいと思ってさ。」
「もう、ピクニックに行くんじゃないんだから!!」
「アッ、ハッ、ハッ、そうだね。」
「アッ、ハッ、ハッ、そうよ。でも、ありがとう。」
こんな調子で優さんは、いつも笑わせてくれるのです。私は熱があることも忘れていました。

スポンサーサイト
[PR]

[PR]

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。